生き返った水仙
遊びに行って怪我をして一週間閉めていたギャラリーに昨日行くと、
窓際の水仙と紫陽花が可哀想な事になっていた。
キッチンに持って行き捨てた。
しばくしたら、みのりちゃんが現れ、
パソコンに向かっているゆうえいに
「花バサミを貸して。」
細かく切ってゴミ袋に入れるのか、と思いながら花バサミを手渡した。
帰り際にキッチンを覗くと、
生き返っていた。
水仙も、アイビーも紫陽花も。
ありがとう。
「みのりちゃん。」
自宅に戻ってブログを見る。
2、3日前から、異常に検索数が増えていた。
「大西博 不二画廊」の投稿記事。
おかしいと思い、大西博で検索したらわかった。
琵琶湖で溺死していた。
「エー!」
あの時、不二画廊のオーナーの村上さんに、
「いついつ着たら、大西さんが来られているからいらっしゃい。」と言ってもらっていたのにその日行かなかった。
あの時、興奮気味にゆうえいに、大西さんの事を話してくださった村上さんの顔を思い出す。
村上さんの事を尊敬する思いが始まった。
東京芸術大学絵画科の准教授だった大西さんは、同じ職場の職員の佐藤万葉さんと、琵琶湖で釣りをしていて突風にあい、ボートが転覆したらしい。
ライフジャケットもつけていたらしいのに。
絵の具の研究をしていて、
ラビズラリーを砕いて作った絵の具でブルーの絵を描いていた大西さん。
会うことは出来なかったけれど写真に残っている彼は素敵な人。
偶然ゆうえいは、不二画廊へ大西さんの絵を見に行った時のブログに
「湖の底にある植物のような、木漏れ日のような、光と影を感じます。」と書いた。