会期半ばに発表された高温警報。
その後の台風。
悪条件の中、大勢のお客様がいらしてくださいました。
渡部味和子とは15年以上になる。
最初は信楽のギャラリーオーナーに
「誰でも紹介してあげる。」と言われ
帰宅してから、電話で
「じゃあ赤絵の人、お願いします。」
しばくして、渡部味和子が
「作品を何点か持って行きます。その辺にいる誰よりも
髪が長いからすぐにわかります。」と電話してきた。
京阪の淀屋橋まで迎えに行った。
お尻より長い髪をした女の子が、ダンボール箱を両手で抱えていた。
箱の蓋はあいたまま。
すぐにわかった。
タクシーでギャラリーに連れて帰った。
新聞紙をはずして出てきた作品は、違った。
ゆうえいが紹介して欲しかった人とは違った。
「うん?」と言う顔をしたゆうえいを見た味和子は
「人違いですね。帰ります。」
「何言うてんのん。あんたや、間違いない。」
それから15年。
ずっと見てきたから言わせてほしい。
「上手になったね。味和ちゃん。」
できるだけ、あちらこちらで開催されている
彼女の展覧会を観にいっていた。
ここ数年で、大きな賞を何度か貰った。
ハンガリーの展覧会にも出品。
彼女の作品はまるで美術品。
振り出し、水滴、香合、硯。
それで今回、味和子に
「雑器で。」と依頼。
今回も、見に来た評論家、美術館関係の人が
「雑器は、初めて見た。凄い。」と、うなってくれた。
そりゃそうでしょ。美術品を作ろうが、皿や飯碗を作ろうが
全て、味和子の指からなる。
手を抜かず、見えないところも丁寧に作っている。
けっして良い環境の中で作っていない。
だから出来るんや。こんなに綺麗なのが。
その、こなまいきな、お口は若い時と変わらない。
それも綺麗なものができる一つの条件かも。
ずっとそのままでいきなはれ。
ずっと上向いて、少しづつで良いから上向いて。
ゆうえい、ギャラリーにおります。
7月18日土曜日、ランチの時間をのぞいております。
午後6時まで。
7月21日火曜日午後4時頃からおります。
午後6時まで。
7月24日金曜日、午後2時頃からおります。
午後6じまで。
勝手なことですいません。
お引き取りのある方はこの時間でお願いします。
この時間が無理な方は、お送りいたします。
お知らせくださいませ。
本当にありがとうございました。
渡部味和子の感謝の言葉も共に。