東京の恵比寿で開催されている瀬沼健太郎さんの展覧会へ。
ギャラリー「空箱」さんの許可を頂き、一枚撮らせて頂いた。
ちゃんと作品を摂れば良いのに影を撮りました。
活けたのも瀬沼さん。
花器が素晴らしい。
そこに入っている花も又素適。
センス、大好き。
作品を裏返して明かりを通すと、
ダムの底に沈んだ枯れた木が浮いてきたり、
個人的感想ですが。
器もたくさんありましたよ。
繊細な器。
綺麗でしょう。
淵に細く入った色が、透明のガラスに映って美しい。
そして、これが、
いつぞやギャラリー佑英にいらしてくださった時に
見せてくださった花器。
貼られた箔が作ったグリーン。
そして、
この方が
瀬沼健太郎氏。
彼が彼の一番の作品。
おしゃれです。
恵比寿を後に
上野にある東京藝術大学へ。
昨年、琵琶湖に沈んでしまわれた
東京芸大の陳列館。
「瑠璃色伝説」と名づけられれた追悼文集には、
おそらく画廊では一人だけ、
不二画廊の村上さんの言葉もありました。
帰りの飛行機の中で読みました。
大西博さんがレリーフのように浮かび上がりました。
左の絵は、卒業制作との事。
本物、凄かったです。
大きな絵の前で暫し動けませんでした。
後、二箇所、恩塚正二さん、植松永次さんの展覧会に
まわりたかったのですが、
時間というより、エネルギーがなくなりました。
しかもです。
ランチは、芸大の学食で、と楽しみにしていましたが、
日曜日で休み。
当然でした。
一日芸大生になるつもりだったのに。
感動と、大西さんの絵にショックを受けたことで、
エネルギーがなくなった上に
お腹がペコペコ。
午後2時半。
最寄の駅を増えた荷物を引きづりながら、
どうやら上野公園の周りを歩いていたときに
ちゃんと見つけました。
素適な喫茶店。
「何か食べさせてくれますか?」
「ガレットなら。」
「なんじゃろ?」と思ったけれど
「それを。」
まあ、知る人ぞ、知るのお店でした。
バリバリの皮。
チーズと上質のハムが入っていた。
アクセントのピンクペッパー。
もちろん
「ビールください。」
どんだけ、ゆうえいが好きだったか以下の写真からも
わかっていただけると思います。
本は、東海道五十三次の版画
暖炉の中で燃えていたガスストーブ。
高さ50センチくらいの小ぶり。
「よう見つけたねぇ。」
関西弁で凄みをきかせて言うと、
オーナーのナイスガイが
ドヤ顔していた。
「参りました。」
暖炉の上のコーナー。
このブレーカー。
泣けそうになった。
悔しくて。
凄くゆっくりさせてもらったんです。
一組の多分60代後半かと思われるカップルが、
この店で待ち合わせ。
どうやらボーイフレンドとガールフレンド。
暫くして、
男性が、
テラスに寝そべる犬、毛が長く、どでかい犬を見ながら、
「遊びたいの?」と女性に。
すうっと現れたナイスガイのオーナーが
少しテラスのガラス戸をあけられた。
ガスストーブで暖を取っていた、店内に
冷たい風が。
すると、
男性が
ゆうえいに
「お寒くないですか?」
と、聞いてくださった。
「大丈夫でございます。」
と、シオラシク答える。
それで、静かに立ち上がり、
この動物嫌いが、
犬の傍に行き、微笑み、それだけだけど、
自分の席に戻った。
ナイスガイのオーナーは
何もなかったように微笑みながら
コーヒーの豆をひいていた。
「そうか。このナイスガイのオーナーは、
店内をこの空気にする事が、
一番の目的だな。」と、思った。
カウンターの瓶が何物かを問うと、
「パンを焼こうと思って、葡萄から酵母を取っています。」と。
何もかも大好き。
レジを済ませているときに見つけた可愛いホーローを購入。
「パンが焼けた頃又来るね。」と
しゃれたことを言い店の外へ。
そこでやっと時間を確認。
4時40分。
少しして
「エライコッチャー。羽田へは5時30には行かないと。
帰りのフライトは6時。」
ここは、どこ状態である。
乗り遅れたら、伊丹へ迎えに来てくれる家人に叱られる。
歩き回って偶然、見つけた上野駅。
汗だくである。
しかも又荷物が増えた。
それでも天はゆうえいに味方する。
羽田に5時45分に着く。
なんとか、飛行機に飛び乗った。
「ふう。」
「今日の夜は点心。ゆうえいの大好きな点心。
ビールと紹興酒。」
と思ったところで爆睡。
混雑で30分も出発が遅れたことも知らず伊丹空港に着地。
迎えてくれた家人に一日の報告をシャワーのように。
それで、晩御飯。
勿論、蒸し器で蒸しました。
海老シュウマイに翡翠餃子。
ふかひれ餃子に、
フカひれ饅頭。
先日、東京へ出張した家人がご一緒した方が、
「奥様に。」(これ、ゆうえいのこと)と、
送ってくださった上等の点心セット。
まだまだあるの。
云うまでも無くでございました。
これは、
瀬沼健太郎さんの隣でされていた
大槻智子さんの作品。
こんなんで、ご飯が食べたい、と購入しましたが、
やはり、可愛らし過ぎ。
今日は、これから、
大好きなアリンコちゃんの娘ちゃんに会うので、
プレゼントするんだ。
今日も又、チョー楽しくなる気配がいたします。