こういう事になっています。
昭和39年に建てられたビルが、初めての大改装。
「大切に守ってきた人達の手によって、丁寧に少しづつ手をかけてきた風のビル」
と、いうのがコンセプト。
同じビルに約14年事務所を構えていらっしゃる
アトリエワオンさんとは、平素から親しくさせていただており、又、建築に対する姿勢、センスには常に一目おかせていただいておりました。
たまの酒席もご一緒したりして信頼関係も完璧。
「全部任せます。」と言ったものの、
「だめです。一緒に考えましょう。」という社長の田中さんの言葉に、
「ああだ、こうだ。」の時間を長くとらせていただいています。
「とにかく個性が大事です。」と田中さん。
本当に楽しいです。
アトリエワオンさんの行っている注文住宅の、建築、設計のメインはオープンシステムというものです。
今回の改装もオープンシステムです。
施主が直接、改装に関わる業者さんと、契約します。
例えば、左官屋さ、電気工事屋さん、タイル屋さん、水道工事屋さん、解体業者さん達と、それぞれと契約します。
不透明な部分がとりのぞかれ、とても安く請け負ってもらえます。
分離発注と言います。
アトリエワオンさんが、1つの業種を何軒かの業者の中から価格、仕事の質など多方面から選びます。
そして、その仕事を統括して、設計、手配、監督等々をします。
オープンシステムの詳細は、アトリエワオンさんのホームページから見て下さい。
廊下の床がまだ決まりません。
「これで行きましょう。」と決めたのに、次の日社長が来られて
「異論が多く出ましたからもう一度考えましょう。」と言うのです。
アトリエワオンさんのスタッフの方々も熱心に考えてくれています。
「我が家」と思って考えてくれているのが伝わります。
そこへ、又、ゆうえいが、
「この間はああ言ったけれど・・・。」なんて事を言うものですから・・・。
外壁、エントランス、トイレ。
全てこんな風に進めています。
これは、決して、アトリエワオンさんが入っているビルだからではないと思います。
どこの仕事もこういう姿勢で臨まれているのです。
このビルは、古いので、
床を剥がし、少し削っただけで水か止まらなくなりました。
水道の元栓を止め、断水させ、各トイレにポリバケツに水を入れて運んだり。もちろん、ゆうえいが、ではないです。
天井をめくったら、とてつもなく古い電線が現れ、どれが生きているのか、調べる事も発生したり。
ガス漏れが発覚。
慌てて大阪ガスが出動したり。
きっとスリル満点でしょうね。
ゆうえいは、安心しきって、のんびりとかまえていますが。
でも、何があっても改装は完成するでしょう。
本当に楽しみです。
屋上の手摺だけグリーンに塗ってもらったり、ゆうえいの窓の下に、素敵なタイルで植木鉢をスポッと入れる棚のようなものを作ってもらったりします。
とは言っても多数の異論があったらストップです、
又話し合います。
異論を唱えてくれる人達は、知識があり、しかも、このビルが良いように変わる事をしっかりと考えてくれている人達なのです。
ちゃんと耳を傾け、そして、こちらの意見もしっかりと伝えていきます。
本当に楽しみです。
足場が組まれテントで覆われた少しムシっとしたギャラリー。
今日も又、とても楽しかった。
「brocant 141 poum」と提供品がドッと来ました。
それから、偶然同じ時間に居合わせた人達で、
「brocant 141 poum」の時に買って下さった方へのプレゼントにする折り紙をしました。
男性お一人は、かしましい女性群の話に時々チャチャを入れる役。
ゆうえいは折り紙は手が痛くなると言って何も役立たず。
女性群のおしゃべりは、ほとんど通じず、終わることもなく、
差し入れの稲荷寿司やら、パンデュースのパンやら、ワインやら、ビールが益々おしゃべりに拍車をかける。
その楽しい事たのしい事。
涙を流して、椅子から転げて笑っていました。
ありがとうを百万遍。