神戸国際会館こくさいホール
プレミアムコンサート2010「東儀秀樹×古澤 巌」
誘われた時は、
「東儀ぃー?苦手、おりこうそう。」と密かに思いましたが、
静かな華やかさ。
気品。
とてもクオリティが高い。
古澤さんのバイオリン、凄く良い。
ピアノ、ギター、パーカッション。お金がかかってるやろ。
おしゃべりが良い。
大人のユーモア。
質の高い企画。
音が笙、とか篳篥(ひちりき)が多いので余計そう思うのでしょうが。
いつも、この出っ張った席を用意していただいています。
東儀がした話の中で笙の話が良かった。
耳の聞こえない白うさぎは、
星の秘密のこぼれる音…
花の想いのひらく音…風の心のゆれる音…
は、聞こえる。
鳳凰のはばたきと、天から差し込む光の音を効いたけれど、信じてもらえない。
そこで鳳凰は、白うさぎの汚名返上のために雅楽の笙(しょう)に姿を変え、天からの光の音として白うさぎに奏でてもらった。
笙は鳳凰の姿をしている。
光を使った演出で、日輪の中で笙を吹く東儀に、天から光が射している。
綺麗でした。
今更ながら、そう思いながら見ていた。
光が射すのをイメージ
何億もある星をイメージしてとか、
山の中で精霊に会った感じとか。
音は形がないから、それしかないだろう。
形がある、工芸も、使用目的のはっきりとした、いわゆる雑器と総称される以外は、そうであって欲しい。
「晩酌時、一口目の、盃にある、自分の好きな温かさの酒、を楽しむ感じを作品にして欲しい。」
なんていう注文をした。
形になるものほど、空気感や、イメージを表す、ということは難しいかも・・・。なんて、
又日向燗のことを思う。
「イカン、イカン。」
たっぷり楽しんだ後、ゆうえいの口から出た言葉
「この席、首が疲れるわ。」
かなり顰蹙物の言葉を吐いた自分の頭を3発殴りました。
終焉が、午後9時30分。
ダーッと大股でお向かいのラストオーダー間近のミュンヘンに飛び込んだ。
興奮でお腹が減り、喉が渇ききっていた。
大根とゴーヤのサラダ
上海焼きそば 懐かしーい!
カニの爪ーェ!
キャー! 絶対の鳥のから揚げ。
ミックスピザーッ!
もちろんの生と、白ワイン。
「飲みきれなかったら袋に入れます。」と、言われボトルで。
楽しい、楽しいひと時でした。